感染症
乳児から幼児期にかけて、鼻汁や咳嗽、発熱などの感染症にともなう症状は多くみられます。多くはウイルス感染で1-2週間でよくなっていきますが、時に重症化することがあります。症状で生活上の問題が生じる場合は、症状を和らげるために投薬や処置を行います。状況に応じて必要な検査を行い、結果に基づいて治療方針を決定します。感染症の治療には、抗菌薬や抗ウイルス薬が使われることもありますが、全ての感染症に効果があるわけではありません。必要に応じて投薬し適切な治療を心がけています。
感染症で体調不良の際には、十分な休息や水分補給などが重要です。お子さまの体力や免疫力をサポートすることが回復への近道です。お子さまが元気に過ごすためには、日常的な感染症対策を心がけることが重要です。感染症の予防には手洗いやうがい、十分な睡眠と栄養、そして予防接種が大切です。
院内での感染拡大を防ぐため、複数の待合室や診察室で対応しています。お子さまの健康と安全を守るため、スタッフ一同、衛生管理と感染対策を実施しております。
検査・薬について
感染症の対応では、地域の感染症の流行状況などを考慮しつつ丁寧に症状や経過をお聞きし診察をします。必要に応じて迅速検査(インフルエンザ、RSウイルス、溶連菌、アデノウイルスなど)や血液検査を行います。検査の内容は、お子さまの体調や年齢、流行状況をふまえて判断します。
すべての感染症に薬が必要とは限りません。ウイルスによる感冒症状は、自然に治ることが多いため、必要に応じて症状をやわらげる薬(解熱剤などの対症薬)を使用します。一方、細菌感染が疑われる場合には、必要に応じて抗菌薬を使用します。抗菌薬の使いすぎは耐性菌の原因となるため、必要最小限にとどめることが大切です。当院では、お子さまの自然な回復力を尊重しつつ、安全で効果的な治療を心がけています。ご不明な点があれば、遠慮なくご相談ください。
親子での受診について
お子さまと同様の症状が保護者の方にもみられる場合、同時に診察を受けていただくことができます。風邪や胃腸炎、発疹など感染症状をはじめ、ご家族で似た症状がある場合は、遠慮なくご相談ください。特に小さなお子さまの看病中は、ご自身の体調を後回しにしがちですが、早めの対応が大切です。お子さまと一緒に受診することで、移動の負担も軽減され、同時に適切な治療を受けられます。ご希望の際は、受付またはスタッフまでお申し出ください。