思春期の相談

思春期は心と体が大きく変化する時期で、起立性調節障害や頭痛、腹痛、倦怠感、不安やイライラなど、様々な症状がみられることがあります。これらは一見すると病気に見えにくいこともありますが、日常生活や学校生活に支障をきたすこともあります。気になる症状が続く場合は、早めの受診をおすすめします。

15歳を過ぎても診察します

小児科が診療する対象年齢を中学生までとお考えの方も多いかもしれません。小児科学会の方針でもある“小児科医は子ども達が成人するまで見守ります”との考えのもと、これまで小児科に通院していた15~20歳の方はもちろん、これまで小児科に通院していなかった15~20歳の方も、小児科医に御相談下さい。必要に応じて他科の診療医師と協力してこどもたちの症状の解決をしていきます。
小児特有の病気や成長段階に応じた対応に専門的な知識と経験のある小児科医が、子どもの成長を総合的にサポートする「かかりつけ医」として、20歳まで(成人するまで)の子どもの健康を支えることを目指しています。

頭痛や下痢でこまっている

思春期になると、頭痛や腹痛、下痢などの体調不良を訴えるお子さまが増えてきます。これらの症状は、感冒や胃腸炎といった感染症ではなく、思春期におこりやすい自律神経のバランスの乱れによって起こることがあり、起立性調節障害(OD)や過敏性腸症候群(IBS)などが関係しているケースもあります。

朝起きられない、立ちくらみの悩み

起立性調節障害は、朝起きられない、立ちくらみ、動悸、頭痛などの症状があり、学校生活に支障をきたすこともあります。一方、過敏性腸症候群は、腹痛や下痢・便秘が繰り返される状態で、ストレスや緊張が引き金になることが多くみられます。
これらは「気のせい」や「さぼり」と誤解されやすい症状ですが、適切な診断と対応が必要です。当院では、問診や必要な検査を通して診察し、生活指導や薬による治療、学校との連携も含めたサポートを行っています。
対応に困っている方も多いので、気になる症状があれば早めにご相談ください。小児科は思春期のお子さまの体と心の不調にも対応しています。